信仰と宗教Q&A

天台てんだい大師だいしは、利益りやくと功徳くどくについて、 厳密にいえば、功徳とは自ら積むものであり、利益とは他から与えられるものという違いはあるが、仏道修行による得益の相からいえば、その意義は同一である(法華玄義巻六取意)、といわれています。
法華経に、  「如来の知見は広大深遠なり」                   (方便品第二・開結一八九) と説かれているように、仏の知見と功徳くどくのすべてを書き記しるすことはとうてい不可能ふかのうなことですが、経文と御書のなかから主おもな教きょう示じを挙あげてみましょう。

「正とは一に止とどまる」という言葉ことばがありますが、正しい教法きょうぼうが二つも三つもあるわけがありません。これについて、釈尊は、 「十方佛土の中には、唯一乗の法のみ有り、二無く亦三無し」
もっとも正しい宗教としての条件じょうけんは、 第一に教主きょうしゅが宇宙うちゅうの真理しんりと人間の生命の実相じっそうを完璧かんぺきに悟さとった方であること

あなたが神棚や神札をはずすことに抵抗ていこうを感じるのは、それらに神の力がこもっており、その力によって守られると考えていることによるのでしょうが、それはまったく逆ぎゃくなのです。
信仰は、もっとも勝すぐれた宗教を選び、誠実せいじつな清らかな信心を貫つらぬくことが大切です。  たとえば一本の牛乳に、一滴いってきの毒を混まぜたとしたら、いかに養分ようぶんがあるからといっても、あなたはその牛乳を飲むことはできないでしょう。

釈尊は、一代経の究極きゅうきょくである法華経に、 「正直に方便を捨てて、但無上道を説く」                 (方便品第二・開結一二四) と仰おおせられるように、
現在日本における宗教しゅうきょう法人ほうじんの総数は、十八万三千四七一あり、法人格ほうじんかくを持たない宗教団体を含ふくめると二十二万七千余もあるといわれています。(平成九年 宗教年鑑調査による)

正しい宗教の条件じょうけんとしては、まず人間の世界を離はなれた架空かくうの世界を基盤きばんとした宗教ではなく、人間のための宗教であり、人間がよりよく、幸せに生きるための宗教であることが大事です。
なぜ人は信仰し、宗教を求めるのかと問うとき、ある人は神仏に守ってほしい、ある人は願いを叶かなえてほしいといい、またある人は先祖の冥福めいふくを祈りたいなどとさまざまな答えがかえってくると思います。

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